2009年3月20日金曜日

楠 クスの木


焼き物を教えてもらっている鹿背山の青木さんから
数年前に切った楠の木を二本頂いたので早速、盤に挽いてみた。

鋸目が入るなり鼻を突く様な強烈な臭いこれは何かの臭いに
似ていると考えていると、メンソレータムの臭いだと分かった。

アメリカで使用していた臭いのきつい材木はレッドシーダと言う
杉材で臭いがきついため防虫効果があり、クローゼットの壁や
チェストの引き出しなど使用されていたがこの木は使っていなかった。

確かに木目の中に虫食いの穴などは見られなかったが、
挽いているとわんさわんさと虫が出て来たのにはびっくりした。

この匂いがするのは外輪のあたりからで心材のあたりは鼻を付けても
刺すような臭いはそんなにしない。部分的に中心部は朽ち始めていて
おがくず状になり格好の虫の住処となっていた。

木の表面の穴を玄関にして昆虫達はクスノキの中に入り住む、
なんとここに住む蜂もいて、どばっと出て来たのには驚いた。

樹齢1000年を越す楠を鹿児島で見た事が有る、
がっぽり中は穴状になっていて人が入れる程だった。
神社やお寺に楠の巨木をよく見かけるが、
こやつはこういう木だったのだ。

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