2014年6月27日金曜日

万之丞 幻の仮面





デトロイト能舞台
脱活乾漆とは漆と麻布をを張り合わせ中を空洞にして作られた彫刻の技法のひとつで厚みは1センチ程そして軽く日本では1300年ほど前の仏像が残ることから耐久性も立証されている。郷蔵のある鹿背山には水島石根さんというこの乾漆の作家がおられ昨日、チベットの仮面製作の写真をもって行った。その写真を見せると水島さんはわしも野村万之丞の仮面を作ったことがあると言われてビックリした。

野村万之丞とは和泉流の狂言師で僕は2003年頃デトロイト日本商工会の記念イベントでその公演の能舞台を作りにいったことが有り食事を共にしたことがあった。その時に万之丞さんはシルクロードに掛けたマスクロードの話をされていたのだ。仮面劇の有る国は少なく希少な文化でそれを持つ国を回り世界で仮面劇の公演をして回ることを熱く語られ、その一カ国目に北朝鮮からスタートすると言われていた。どこまでやられていたのかは分からないがその後病で亡くなられた。

水島さんはその万之丞さんから仮面の依頼を受け作られていたが急に亡くなられたのでこれらの仮面は渡すことのできなかった「万之丞、幻の仮面」と言うことなのだ。チベットの仮面の写真を持っていったことでこの仮面に出会うことが出来た、そいして仮面とは不思議な力があるように思えた。












0 件のコメント: