2013年3月20日水曜日

鹿背山のケヤキ製材 「鹿背山の星屑」 Zelkova








京都府木津川市に京都大学の農場が建設される。
そこの予定地は鹿背山という富有柿の産地である。
この地は今は途絶えているが元々は瓦の産地で東大寺の瓦はこの地の土から出来ていた。

去年の9月にそれらの開発に伴い里山が伐採されこのケヤキが出てきた。
株の直径最大1100mm、この丸太は長さ2.7m、末で800mm樹齢100年弱

このケヤキが立っている姿は見ていないが枝の無い幹が3メーターほど有った。
若干斜面に立っていたのだろう端を切るとき締め付けがあった。
それにしても素直な通った幹である。

二寸二分で板にした、テーブル用材を考えている。
心持ちを3寸弱で挽き合計7枚板が取れた。
製材断面の写真は上から順に端から端の状態で写真を並べた。
途中で丸太は裏返っている。

あまり色は濃くない、乾燥すればまだ白くなるはずだ。
ケヤキは濃い色の方が価値が有るとされるがそれは価値観の持ち方しだい。

写真の一枚目を剥いだとき乳白色の板目が穏やかな女性的な感じを受けた。
心に近くなるにつれ根元から星屑のような模様が出てきた。
樹齢があると根元には色々な模様が出てくる材木商ではそれらを
キンシやボタンなど地方によって呼び名がある。
この呼び名は先日の岐阜で聞いた呼び名です。

個人的にはこの部分が好きなのです。
材木商的には嫌う部分らしいのですが。

この地で取れた桜の根にも模様があった。
このケヤキの模様は「鹿背山の星屑」と呼ぶことにしよう。


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