今回のカップボードは白木を望まれているので、広葉樹が多い銘木店より
建築材料などを製材している製材所を持つ材木屋で買う事にした。
奈良県生駒市の第二阪奈を走っていると、学園前から生駒までの間に
山切木材店のカンバンが見える、表には針葉樹の丸太がゴロゴロしていて
チーーーンという切れの良い製材機の音が聞こえてくる、ばんばん製材されている所だ。
フォークリフトを運転するお兄さんに挨拶して、
ひとところ材料の種類と工場案内をしてもらって目についたのが、
製材機近くにあるバラバラの厚みの板と短くなった板たちであった。
これらの材木は取り分がないオチではなく製材した後に残った物や
長さが半分残った様な物だ、それも日本建築に使う筋の通った柾目ばかり
材料は、ヒノキ、栃、スプルース、杉など白木ばかり。
今回のお目当てはスプルース。北米材のスプルースは節ありでは2x4でも
おなじみのも、その昔ハワード・ヒューズという飛行機会社の社長が
スプルース・グースという木造の大型飛行機を作りアメリカの東から西へ
横断させた事が有る、そんな事を思い出させる木でもある。
しかしこのスプルースも柾目となると金額が跳ね上がり、
1立米(りゅうべい)35万ほどする、40万程すると銘木の域だ。
1立米とは1立方メートルの事でこれが材木の値段の単位となる。
材木屋ではこの単位の話が出来ると、はっきりとした値段の比較が
出来る事と、値段交渉もしやすくなる。
簡単に1立米の材木の出し方と価格の出し方の計算をしてみる。
1立米は 1m x 1m x 1m = 1m3 1立法メートルとなる
仮にツーバイフォーの8尺を計算するなら
89mm x 38mm x 2400mm の物を1メートル単位で計算する
0.089 x 0.038 x 2.4 となり体積は0.0081 立方メートルとなる。
足場板だと
35mm x 200mm x 4000mm
0.035 x 0.2 x 4 =0.028 m3
価格をこの体積で割ると立米単価が出てくる
たとえば足場板で1500円だとすれば、一万円の位にして計算し、
0.15 円 割る 0.028立米 は 5.3万円となり杉の足場板の安い物で
1立米5.3万円となる。
材木に値段や価格の付いていな材木屋では体積を測り値段を出す、
又は立米単価を店の人に聞き材の値段を自分で出すと値段交渉が出来る。
そしてここでは、バラバラのスプを集めこれで4万円で売って下さいと商談した。
そうすると材木屋もまとまって買うと安くしてくれる「持ってけ!」となるのだ。
今回は0.25立米を4万円で、材木屋で言うスプの柾を立米16万で買えた事になる。
正規の半額以下の値段で買う事が出来たのではないかな。
材木を製材している所の落ちにはお宝がいっぱい有ったのだ。
山切さん有り難う御座いました、また宜しくお願い致します。
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