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2014年5月8日木曜日

メラミン(デコラ)の張り方 Part 1

ウチのブログの統計ではメラミンのページをよく観覧されているようです。
それでは今回、現在作業しているそのメラミンの張り方についてお教えいたします。

メラミンを張る面より数センチ大きめに丸鋸などで切り
あまったメラミンでクシバケを作ります。数枚合わせて溝はバンドソーる。

張る面の下地は平らに調整する。
水性のパテははがれるので車修理の樹脂系のパテで平らに仕上げる


下地準備にやすりで平らに仕上げる平面を曲げないように
金やすりを両手で平らに仕上げる。

メラミン用の履け塗り用速乾ボンドを適量を中央にこぼす。

作っておいたクシバケを8の字に伸ばす。
このクシバケだとローラーや刷毛より早く広くすばやく伸ばせます。
端はクシバケで外に伸ばせばすぐにぬれます。
このクシバケはローラーや刷毛を買わなくて良いので経済的で合理的なのです。
このやり方はアメリカで学びました。

クシバケの溝は乾いた後も肉厚があるので接着に良い。
この速乾ボンドは張り合わせる面の両面に塗ります。
出てさわりべとつかなくなると接着可能です。
このボンドはパンク修理に使うものと同じものです。

パンク修理ではゴムの両面をやすりで削った後に
このボンドを両方の面に塗りべとつかない程度に乾いた後に
ゴム同士をくっつけます、しっかり付くようにハンマーでたたきます。

メラミンの時も同じで両方の面に塗り乾いてから張り合わせます。
べとつぃた状態で張り合わせるとボンドが缶に入っているときの状態と同じで
乾かない状態になるからです。

この速乾ボンドはくっつくとはがれないので
このように細い棒を並べて材料がすぐにくっつかないようにしておきます。
この状態で張り合わせる位置を決めます。

張り合わせる位置が決まればこの棒を一本づつ抜いてゆきます。

棒を抜いた後にとっても大切な工程がローラーで押さえることです。
これをしっかりしないと後ではがれてくるのです。
しっかりとクシバケの溝で出来たボンド同士を押さえ合わせるのです。
しっかりとローラーをすることは大変大切な工程なのです。

これを棒でパンパンたたいたり適当にすると
一見くっついたようですが一年後ぐらいにはがれることがあります。


ルーターでベアリングローラーの付いたビットでメラミンをフラッシュに切り落とします。

メラミンの作業で使うビットは二種類有ります。
左が直角に切り落とす初めに使うもので
右のものは焼く22度の角度の付いた面取りです。

どちらもベアリングのローラーがスムースに回る状態で使用します。
このローラーにボンドやくずが詰まると回らなくなり
側面のメラミンに傷が付くことになります。

このルーターを使用するときはラッカーシンナーと古い歯ブラシを用意し
ローラーに付いたくずを頻繁に掃除する必要があるのです。
そうじした後は油を付けて使用します。

何度も傷を付けてしまう失敗をするとこの作業がどれだけ大切かが分かります。

***張りあわせに失敗した時はラッカーシンナーを接着面に流すとはがれます***





2013年2月28日木曜日

スツール 日本橋三越本店行き














大変過酷な4日間だった。

アメリカからの知人が家具の修理でうちの工房にやって来た。
そしてその修理は滞りなく終わった。

が、その時スツールを10脚ほど作ってほしいと言う。
しかも一週間後の納品で。

出来るも出来ないも僕の口ひとつなのだが
猫足でベルベット張り、三越本店で出品すると言う。

なにやら三越が選んだ10人の出店者に選ばれたらしく、
3月6日から2週間テナントで出店するとのことだった。

やることにした。

製作日数は最大4日しか取れず、デザインの確認から完成まで
ぎりぎり納品に間に合ったが相当過酷な4日間だった。

~~~~~~~~~~~

使用した材料はアフリカ材のサペリ、マホガニーより少し硬い。
10センチ角、長さ40センチの角材を猫足のシェイプに削りこむ。

一工程一本5分掛かると40本で200分になるが一気には当然出来ない。
大変永い一日だった。

最後のウレタン塗装は日曜日から月曜に掛けた夜になり一番寒い夜だった。
薪ストーブをかんかんに焚き、吹き付けたプライマー、上塗りを乾かすのに
薪の番で徹夜になった。

今思えば勢いのある形が表現できて良かったと思う。
なんとか間に合ってよかった。

「やっていなと生まれていなかった、やったから生まれた」

ベルベットの椅子張りはマキちゃんに来てもらった。



2012年3月24日土曜日

メラミン化粧板/Laminate (Formica)




今回、薬局の改装にアイカのメラミン化粧板二色、オレンジと緑を使用する。
こちらで言うデコラ張りだ。

アメリカではCabinrt makerをやっていたのでこれはよくやった。
昨今、見よう見まねの大工や家具作家が多いがこれは熟練の経験を要するので
最近のおしゃれ大工さんにはちょっと難しいやつだ。

カリフォルニアのLong Beach city college でCabinet makingというクラスに通っていた。
名前の通りキャビネットの作り方を教わっていたのだ。
しかし大学の先生は広く知識が有るがひとつひとすの作業には未熟さが有った。
このラミネーットの貼り方の時がそうで見てられなかった。
そのてんメキシコ人でも職人の熟練者になるとトラブルシューティングに強い。

ぼくはあちこちの工場を渡り歩いたのでこの貼り方は色々見て来た。
もっとも勉強になったのはカイザーホスピタルのキャビネット工場に
働いていた紀州の船大工さんからの仕事を見た時は目から鱗だった。

ラミネートの繋ぎ手、曲線の貼り方、失敗の後の剥がし方など
ちょっとした道具を用意することで簡単に綺麗にはれる。

こちらではメラミン化粧板と言うがアメリカではラミネートと呼ぶ。
最も代表的で代名詞となっている呼び名はフォーマイカFormaica 
他にも有名なのが Wilsonart 、Mevamer 
ハリウッドまで買いに行っていたのがお洒落なイタリア生まれのAbelto laminati 
などが有った。サイズと厚みやカラーリングの豊富さは断然多かった。

簡単な櫛ベラを使用した貼り方をここに記そう。

必要な分のラミネートを切った残りで櫛ベラを作る。
三枚程同じ大きさに切りテープで動かないように止める。
バンドソーで櫛場に切り目を入れる、現場だと金鋸でもよい。
そして速乾ボンドをこぼし櫛ベラで8の字を描くように伸ばして行く。

両面塗れば指で触ってもねっとりしなくなるまで乾かす。
張る時は棒を置いて位置を決めれば一本づつ棒を抜いて貼付ける。
最後はローラーでしっかり押える、ローラーが肝心。

薄い板でバンバン叩く方法はイナッカペのやり方です。
数年経つと剥がれてくる事が有ります。
最後はローラーがベスト。



2010年4月1日木曜日

西アフリカ産 ボセの書斎机









西アフリカからやって来た熱帯雨林のボセを書斎机に使用した。

このボセは大阪の平林で買いました、日本へは名古屋港に入って来ている物です。
お客さんは高級外車のダッシュボードで目の肥えている方でして
メープル・バーズアイなんかをいつも見ている方なのです。
テリ物の耳付きを希望されていてこのサイズなのでボセを使用する事にした。

ボセはセンダン科でマホガニーの兄弟です。この木の特徴は石けんの様な臭いがする事です
既に何度か使用していますが切るといつもそう思うのです。

マホガニーはホンジュラス産しかアメリカでは使用した事が有りませんが
マホガニーに比べるとちょっとカスカス目でしっとり感が有りません。

樹皮の部分がイボイボに成っているので木目が行ったり来たりしているため
カーリー、虎皮のような杢目が有ります。青木木材の森重君のお勧めもあり
「よっしゃ!これでいこ」と決めました。

この板の幅はお客さんが希望されている机の幅1200ミリには少したりませんでしたが
幅1150程のもの、厚みは70ミリ程有り長さは8メーター有った。

ウチの自動カンナが600なのでスッパリ半分に切りカンナを掛けし作業しました。
仕上がりの一番長い物で3400程、それでも二人で持つのがやっとこさです。
仮足場とチェーンブロックを設置して二階のベランダから入れました。
この作業の一番の醍醐味は搬入作業でしたね、大物を扱うのは楽しいで。

12ミリのボルトでがっちり固定して重さ数百キロの板を固定します。
これぐらいの作業に成るとやった感がある、なんか木工作家って言う感じ。

勝負は仕上げです、この木の持つ杢目をどれだけ引き出せるに掛かる。
ここでちょっと蘊蓄を言わせてもらいますと。

ある大工さんが「あの栃だけはかなわんわ」と愚痴をこぼすそうです。
栃とと言うと白木で杢目が行ったり来たりしていてカーリーの大標的な木なのです。
鉋で仕上げをするのは大工さん、針葉樹ならまだしもこんな杢の板は
鉋で削り仕上げるのは大変で、漆の下地はサンディングで仕上げます。

この杢と言うやつは木目が波を打つようになっているので逆目がでます
しかしこの逆目が美しい模様を作り出しているのでこの逆目を
奇麗に仕上げる事がポイントになる。

これらの杢目と言われる物をこちらの業界では「テリ」と言います。
きっと漢字で書くと、照るとか輝とかかな。

テリ物の仕上げについて私なりのちょっとした今回の拘り。

【Original wiping oil stain】

Watco oil の様な染料系オイルは逆目が目立つのでこのような時は敬遠しがちですが
あえて染料系オイルを使用します。

しかしこのオイルは仕上げ材としてではなくメーカーが調合した色実を
利用し独自のオイルに調合します。

仕上げのネタは煮亜麻油、ワシンウレタンニス、塗料シンナー1:1:1でして
サンマルーフと同じ物を作っておきそれに今回はワトコ・オイルを1を足した物を使用した
それに若干、ボセのピンクを色を引き立たせるためマイルドステインの赤を数滴加える。

調合したオイルをハケ塗りして一晩置いておき、翌日拭き取るこれを二回する。
オイルに浸すように塗りっぱなしで置いておくとゆっくり木の中に浸透します。
メーカーのオイルステインは作業行程が短時間で済むように塗った後に
30〜60分で拭き取るようになっています、それはウレタンやニスの様な溶剤が
効いて来ているからで、テレピン油や塗料用シンナーで薄めると少しシャバくなり
ゆっくり浸透します。

一晩置いて拭くと丁度良い具合に突っ張り感が有ります
これはウレタンが効いている事で薄い皮膜を作っているのです。
ウレタンの好まれにくい部分は吹き付けの厚塗りの感じなのです、
このワイピングステインで仕上げると薄いウレタンの皮膜が出来て
木の質感も残るのでアメリカの現代家具作家はほとんどこれで仕上げてます。

そしてテリの部分も少し染料系の塗料を混ぜているので浮き出て来ています
まあまあウチの企業秘密はこんな感じです。


現場のすぐ横が奈良の大和郡山城、桜の100選にも選ばれているところで
休憩でちょっとお花見をしに回った。

「築城せよ!」のセットで石垣や城を作ったのでどうも見入ってしまう。
石垣を見て居るだけでも飽きない、算木積みを見て思いに耽っていた。







2010年3月9日火曜日

生きてる化石 イチョウのスツール 【鶴岡八幡宮 大銀杏 風倒木】




I use Gnkgo wood for the first time. One day before my friends gave to me.





「お兄ちゃんテレビ出てたね」
「あのスツール皆え〜え〜言うて、あと3つ作ってくれへんお同じ値段でお友達に...」

Bee craft fair の時に作った椅子がじわじわ人気を呼び始めている。
軽くて座り心地が良くて安かったから。

あの時は一脚五千円で売っていた、それは有る材料で大量に作っていたからで、
それがいざ頼まれてしまうと...「気いれてまうやろ〜!」
そんな安くで出来まへん。

結局おばさまの仰る通りに赤いスツールを作る事に成った。


生きてる化石 銀杏(イチョウ)

鴨脚と書いて中国語ではイチョウと読む、イチョウの葉が鴨の足の形に似ているからだ
日本語は中国語の発音から来ている。

イチョウの仲間は恐竜が栄えていた時と同じ時代に栄えていました。
たくさんの種類が有ったが、恐竜が絶滅すると同時に無くなり今はこの一種のみに成る。

最近の研究結果で恐竜の絶滅原因は小惑星の衝突によるものだと発表された。
衝突のエネルギーは広島原発の10億倍に相当しマグニチュード11、
高さ300メートルの津波、硫酸塩やすすが大気中に放出され酸性雨や寒冷化が起こり
植物プランクトンの光合成が長期間停止するなど生物の6割が絶滅したと発表された。
その時期を生き残り中国で発見されたイチョウが世界に広まっています。

先日生駒在住の木工家の金子さんにイチョウの板を頂いたので
今回このおばさまのスツール三脚をこの板で作る事にした。

太古の木であるこのイチョウは針葉樹にも広葉樹にも属さないと言うが
いったいどんな木なのだろう。初めて使うので大変興味深かった。

イチョウの葉の形から言うと広葉樹にあたるので堅いのかなと思えば
針葉樹の様な柔らかさだった、色加減はモミの木ぐらいだが年輪の壁があまりない。
旋盤をかけるのには好都合だ、ノミを当ててもかえりがあまり出ないから。

旋盤を回しながら木の臭いを嗅ぐと何やら銀杏を焼いた時を思わせる臭いがした。
その臭いはヒノキの様なツンとした臭いではなく碁盤に使うカヤの様な
もあんとした臭いがする、これが太古の樹木の臭いなのか。

質感からすると針葉樹に近い、しっとりとした感じでバフすると艶が出る。
このしっとり感は包丁の刃先をしっかり受け止めそれでいて柔らかすぎず
まな板として使われるのが分かる、水分を吸収してもそんなに変形しないのだろう。

スツールとしては申し分のない材料で強度も有りそしてそんなに重くない。
今回はウレタンに赤の染料を混ぜサンディングと上塗りの吹き付けを
合計四回した、仕上がりは木目が見る状態でトランスペアレント仕上げです。

太古の時代に遊びに行く事が出来ました。


【鶴岡八幡宮の「隠れ銀杏」折れる  鎌倉、強風原因か】



鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れた樹齢1000年とか800年とか
高さ30メートル、幹の周囲は6.8メートルと言う事は直径2メートルほど。
早朝4時40分頃の倒木、人が居ない時で良かったねほんまに。


原因は風とも言われているのでこの種類の倒木は風倒木と言うらしい。
老木の銀杏に特有な乳がいっぱい垂れている
幹の中は空洞で根の付きも斜面で浅かったらしい樹木の寿命を感じさせる。
大銀杏さんご苦労さんでした。


しかし気になるのはこの寿命とイチョウの渡来との関係だ
現在ではあちこちでイチョウは都道府県や市町の木として指定されているが
元々は中国原産とされている、果していつ頃日本に渡来したのだろうか。


日本で発掘される樹木の化石にはイチョウは有るが現在のイチョウは
中国で見つかった物が広まったとされている鎌倉時代とか室町時代とか
この大銀杏騒動でその辺の事をうまく解説してくれるととろに出くわしたい。







2010年2月2日火曜日

林海象監督の書斎完成 多目的デスク / Making multipurpose desk

Multipurpose movable  desk for movie director Mr. Kaizo Hayashi.

林海象監督の洋室改装工事の最終に移動式多目的デスクを作った。

この書斎を有効的にそして多目的にスペースを使用出来るには
この移動式の机を納めて初めて完成する。

引出しは両面に付け、そしてエプロンの幅を厚くする事で足の固定がしっかりするので
足と足をつなぐ必用が無くなり四方に人が座れ会議にも使用出来る。

デスクトップは作業中にいつも目にする所なので得にケヤキの良質の木目を使用した。


My original plan for complete remodeling study room. 
This multipurpose movable desk is an indispensable for this limited space.


《 多目的デスク製作行程 / Making process 》


This lumber is Japanese Zelkova calls "Keyaki".
 Keyaki is famous domestic hard wood and precious wood in Japan.
Dried Keyaki is oftenly bow.  This one  was 3/4" bow in 8 feet long.

I did two steps of laminate.  First alternating grain pattern edge-to-edge bonding
and second steps "starved joint"   for stop breathing lumber. It is makes  in less warp.







京都下鴨にあるとある日本家屋の二階にこの部屋が出来ました。
書斎の使用主は『探偵事務所5』そう映画監督の林海象さんです。

今まで関東に事務所を構えられていましたがこれからは拠点を京都に移すとか、
はたしてこれからどんな作品がここから生まれてくるのでしょうか。


林海象監督『探偵事務所5』のサイトはコチラ です。