2009年6月23日火曜日

Pagong 京友禅お化け屋敷 〜美しすぎて怖い〜



夏やで〜 京都やで〜〜 お化け屋敷やで〜〜〜

映画監督の林海象さんが監修で京都にお化け屋敷を作っています。
映画スタッフで作るお化け屋敷には美術、装飾、造形、特殊メイクと
映像探偵社に寄る映画さながらのセットと
林海象に寄る畳み掛ける様な恐怖と装置が網羅されています。

暑い京都で化け屋敷でっせ〜、映画ファン必見でせ〜。

主催者は京友禅の亀田富染工場 Pagong によるものです。
この会社は京友禅ではありますが近年アロハシャツに力を注ぎ
NHKの朝ドラ「ちりとてちん」では草々はんが来ていた和柄のアロハシャツ
あれはこの会社で作ったものなのです。

若い社長でもある京友禅の若旦さんはセンスと趣向を凝らし、
このお化け屋敷を新作の発表会としても使われています。

関連ホームページ

亀田富染工場 Pagong (ネットマンガが必見)



〜〜〜〜〜〜〜〜 News  〜〜〜〜〜〜〜




2009年6月9日火曜日

Window shutter 完成




設計事務所の依頼でウィンドウ・シャッターを作った。

簡単な1:50の図面を頂き現場の寸法を確認し納まりが付く様に作製した。

ヒノキの盤にして乾かしていた材木を使用して、ロイヤルホームセンターに
売っているオスモカラーのワンコートオンリー1264ローズウッドを使用した。

オスモは初めて使用するがなかなか風合いのある色が出た、天然のひまわり油に
発色の良い顔料が使用されいて、材木への浸透がよく伸びがある。

塗装方式はワイピングステイン、ハケ塗りして10分程してから拭き取る。
この仕上げは下地処理サンディングで決まる。
今回はサンディングペーパー#400まで使用した。

メンテナンスは同じ塗料をタオルに浸け木目にそって塗り込むだけで良い。
しっかり塗るなら、履け塗りした後にもくめにそって拭きとる。

完全に拭き取ってしまわずに少し塗料が残る程度に拭き取るのがコツ。
この手の作業は日本人の几帳面な人が丁寧に拭き取るより、
お気楽なメキシカンとかに拭いてもらう方が風合いと味がでたりする。


物干 Cover 完成





設計事務所からの依頼で家の裏に物干のカバーを作った。

構造はパティオカバーの様にテールをローマン・オギースタイルにカットした
こちらの大工さんでは作らない様な構造になっている。
アメリカで一般的に作っていた2x4の構造の様式で作った。

2009年6月3日水曜日

スパニッシュ・スタイルの小屋

建築設計事務所からの依頼でスパニッシュスタイルの小屋を建てている。

1:50のスケッチ図面をもとに2x4の構造でドア2カ所、窓2カ所、
スカイライト2カ所と2x3メータの敷地内に結構盛りだくさんな内容。

私の拘りは屋根下のソフィットのシェイプ、窓のおさまり、スカイライトの
雨じまいなどがある、この後窓とドアを工場で作り取り付ける。

スタッコとスラブは左官屋さんと建築設計事務所の息子さんが仕上げられる。
元請けの方が楽しんで作っておられるのであまり物はしゃべらなくとも
現場の雰囲気が楽しい、基本職人さんは物作りが好きですからね。

現場の雰囲気と言うのは仕上がりに左右される様に思います。
エー感じに仕上がって来ています。


2009年5月24日日曜日

スツール6脚 完成/Turnig wood Lathe


大阪市大正区にできた居酒屋のスツール6脚を作った。
カウンターが930ミリなのでスツールはマイナス300ミリの630ミリ高、
少し高いめなので座面を厚くして足をしっかりさし込み、つなぎも太くした。
このタイプのスツールは旋盤を使用して作ります。

木工旋盤 (Lathe) 覚えるのは見るのが一番。
今回は旋盤の製作過程を映像でお見せ致します興味ある箇所はポーズで見て下さい。

この機械は刃物が回っているのではないのでそんなに危険な機械では有りません。
回転軸の部分は#2テイパーで円錐形の物が挿してあるので
ひっかかたり負荷が重いとスリップかモーターが止まります。

木工旋盤 (Latheレイズ) 使用状の注意点:

刃物磨ぎの仕上げはコットンウィールとトリポリでバフを掛けます。
丸棒を旋盤に掛けるときは小口の中心点を出す為に角棒の対角線に切り目を入れます。
回転する材料とノミを乗せるツールレストの間隔を狭める。
刃は少し上げ目に当てる、角度は材木の堅さにも寄るが切れの感覚の良い所
仕上がり近くなるとノミはゆっくり当てる、急に当てるとチップします。

使用している木工旋盤は Powermatic model 90 、最長900mmでスピード返還式です。
廃盤式ですが人気のモデル、中古なのでアメリカでは10万以下で購入出来ます。


2009年5月20日水曜日

Handrail 完成


建築設計事務所からの仕事でポーチのハンドレールを取り付けた。
午前中に工場で材料を刻んでおき午後からステインを塗りながら取り付ける。

設計事務所からの仕事は本当にありがたい、これからも宜しくお願い致します。

2009年5月18日月曜日

曽根崎 岬 スツール12脚 完成





大阪曽根崎のお初天神を出た所に呑みや横町がある。
以前その地域に出来た Bar Inspaire のカウンターとスツールを作り
そこのマスターからの紹介で「岬」のスツールを作る事になった。

ゴールデンウィーク前に話を聞き、14日がオープンと言うからかなりタイトな話
結局14日のオープニングには間に合わなかったが15日の営業中に運べた。

「椅子が来たぞー」と大にぎわいでお客さんもゾロゾロと椅子を取りに行く始末。
幸い初日は立ち飲みでも一杯の状態だったらしくタイミング的には間に合った。
しかし4日間で作り終え、最後の日は間に合わせようと朝六時から翌朝6時まで
24時間働いて超ラッシュで作りあげた椅子なのです。

12脚椅子を作ると言う事は、例えば足が4本掛ける12脚で48本必要になる。
一本の足に製材から取り付けまで5種類のカットと2工程の鉋やサンディングをする
4面だと28回の切り込みが有り、足48本だと1344回切り込んだ事になる。
ミソやホゾや厚みなどに合わせて機械をセットする事になり
この椅子で12脚作るまでには数千回以上の切り込みの作業をした事になる。
通常なら6日かかる仕事を塗装込み一人で4日で仕上げるのは至難の業だと思います。


椅子に関しては居酒屋の椅子、女の子の経営する店、会社員のお客さん
820高のカウンターなどを考慮に入れて、

座面は幅400とゆっくり座れ、座高565ミリの足置き付き
背もたれは300高で背中とお尻のあたりが良い様に角度と曲線を持たせている。

低予算と言う事も有り材料は有り物を使わせてもらったのでバラバラの木で出来ている。
座面はアフリカ材のダオ、背もたれはケヤキ、足は柾目の針葉樹、つなぎはレッドオーク
などを使用した為仕上には濃いめに、赤、黄色、青の染料を調合して飴色を作り
速乾性のある2液製のウレタンに混ぜて吹き着けでサンバーストに濃淡を付けた。
プロポーションより座り心地を優先して作りました。

ゆっくり足を載せて座ったはるでしょ、また宜しくお願い致します。

2009年5月12日火曜日

Bentwood / Michael Thonet



" The father of  bentwood furniture"

デッキの仕事で伺ったお宅の玄関に少し変り果てたトーネットの椅子が有った。
オリジナルは座面がCaine net製でシャレではないが「籘ネット」だった物が
100年近く使用されているうちに革製に変えられていた。

私のお宝本の中に1980年代の初期のFine woodworkerにトーネッット特集が有り
その中からこの椅子の製作過程が載っているので少しここで記載します。

Thonet's chair in production

1796年ドイツ生まれののトーネットは23歳でキャビネット工房を開き
1830年に家具を作り始め伝統的なビーダーマイヤー・スタイルから
独自の曲げ木を特徴としたボパード・チェアーを作り始める。

当初の曲げ木は薄い板を糊の釜に付け張り合わせて作るラミネーット式の物で
製作に時間と費用が嵩み1840年工房が倒産する。

その後もキャビネット工房に勤め家具製作を続けた末に晩年、現在のチェコスロバキアの
Koritshanに1856年、彼のこだわって来た曲げ木の家具が完成する。

スチームの曲げ木に適しているBeech(ブナ)の原生林に隣接した所に工場を造り
電気のないこの時代に蒸気の動力で機械を動かし、そして曲げ木にも利用していた。

彼の人生をもって辿り着いた曲げ木の工法はこうだ。

天日干しした製材前の材木を含水率20%まで乾燥さし(少し湿度のある状態)
真直ぐの木目の物を使用し、約三センチの丸棒に製材する
端材は細くして背の部分に使用する。

製材された丸棒を一晩、水のタンクに浸けておき
材木の外の含水率を30〜40%まで湿らす、心部はまだ20%の状態。

蒸気釜のスチームボックスの状態を圧力5psi 、200F (93度) にセットしておく
部材の大きさに寄って釜に入れておく時間は異なるが
椅子の部材で10分から1時間、後ろ足の背もたれの長い部材で約30分で取り出す。

背もたれになる足の部材は約二メーター程にもなる、
釜から取り出し型にはめるまでの時間は二分以内しないと曲がらなくなる。

型にはめた部材をカートに乗せ人工乾燥室に一晩入れておく
120脚分の後ろ足をカートごと乾燥室に入れ、
含水率が8%に乾燥するまでには約16時間かかるという。

大変そうでは有るがこれは画期的な作り方で椅子の工業生産の上では
先駆的な工法でもある、#14の椅子は6つのパーツに分かれ
1立方メートルの中になんと36脚も入りノックダウン式で組み立てられる。

この椅子に影響を受けたデザイナーや椅子の作家は数知れず多い。

2009年5月11日月曜日

Extended deck / デッキ拡張 下請け工事




デッキの拡張工事、ツーバイフォーで作るのでお手の物です、
下請け工事は元請けさんのデザインと寸法などの指示を受け作業をする。
構造はこちらで強度が持つ様に考えるが用途や目的やデザインは
既にお客さんと話されているので元請けの会社の希望する様に仕上げる。

私の様な個人の大工でもある家具工房は設計事務所さんからの仕事がお得意先になる
何度か仕事を消化して行くと時間も短縮されお互いに利益確保が見えてくる。
アメリカでも個人の仕事以外は設計事務所などからの下請け業務が大半を占めていた。
こちらの会社は西洋建築風の物が多いので案を出し合って仕事を進めて行ける。
有り難うございます、これからも宜しくお願い致します。

この工事だと施工は一日で済むが消費した時間にすると材料の買い付と準備に一日
打ち合わせと図面や材料出しに一日費やしている事になる。

何度も買い物に行ったりしない為に製図、材料リストをしっかりしておき
施工時間を短縮する、元請けさんやお客さんは共に現場工事時間が少ない方が助かる。
大工としての経験が有るので最小限の作業時間で見積もる事が出来る。

下請け費用としては材料代プラス2〜3日の日当を見積もりの段階で出していた。

2009年5月10日日曜日

picture frame 完成


大型の額の注文が有り完成した、
最終的な額のサイズは約1500x700と大型。

刺繍の作品「最後の晩餐」を飾る額の依頼が有り
額のサイズや色やバランスを考え写真の様な作りに仕上げた。

ダヴィンチの最後の晩餐は漆喰にかかれたフレスコ画だが
この作品は刺繍である、素材の質感を引き立たせる為に刺繍の周りに
スプルースの糸柾でトリムを回り、額の色は作品の中の同色を使用した。

作品が主役、額は脇役と言う事では主役を引き立たせる事が出来たと思う。

2009年5月8日金曜日

Picture frame/額縁






額縁を作るのは簡単なようだが実は奥が深い、額縁屋という職業があるくらいだから。

そしてこの職業は木工作業の一つでもある、
四辺の額なら角が45度に切れてないと直角にならず継ぎ手が開いてしまう。
仮に切れていてもボンドを付けた後のクランプがしっかりしていないと
角がずれたり、外れやすくなってしまう。

先日、奈良県の大和西大寺と言う所に額縁の金具を買いに行くと
その地域には額縁屋がやたらと多かった、聞くと西大寺は奈良の洋画の発祥の地らしい。
額縁は本来洋画から来たもので様々な作り方はイタリヤ式などが手本になっている。


そこでここではこれさえ有れば額縁屋も出来るというお助けマンを紹介します。

Picture frame cutting machine 日本でも一般に使用されている木工機だと思いますが、
写真の機械はアメリカの知人のスタジオに有った物です。
機械は手動と言うか足動式で足のペダルを踏むと上から正直角の刃が
ギロチンの様に降りて来て額縁を切り落とします。これを使うと角がぴっちり決まる。

Strap clamp 額縁のミソはクランプにある。カッティングマシーンはなくても
押し切りで切れるが、クランプがしっかりしていないとフレームは出来ません。

そこでプロも使用していた小道具が ドイツのBESSEYが出す額縁用の
写真の角の部分が優れもので、はみ出したボンドも付かず角度自在式になっている
締め付けには専用ストラップが有るが細めのタイダウンでも締めることが出来る。

クランプは締め付けた後、対角線の長さを同じにすると直角になる。
クランプを外した後はフィニッシュネールやビス、裏から波釘などを打ち外れ止めをする。

Picture frame clamp の工夫いろいろ- YouTube







2009年5月1日金曜日

「蟹工船 」 美術応援




SABU監督の映画「蟹工船」が6月下旬より公開されるのを先駆け
先日梅田の東映試写室に製作スタッフとして試写を拝見する事が出来た。

この作品には、友達である美術監督の磯見俊裕さんのお誘いで去年の12月に
栃木県へ美術応援の造作大工として参加させてもらった。

作業現場はセットの設営場所である倉庫とスタッフの宿舎であるマンションが隣り合わせで
それはそれは短期間の設営をする私達がまさに蟹工船の雑夫状態であった。

「CGで芝居の出来る役者は日本に居ない」と断言する磯見さんのセットは
役者が演技をするセットは基より現場の「場」作りから拘りが有る。

壮絶なパイプ配管で作られた蟹工船の船内はあり得ない様な構造ででパンクに仕上げられ
ドラム缶で出来たたタコ部屋は現代のカプセルホテルを捩り
大きな滑車を回し稼働する船内工場は一人休めば連動しなくなる強制労働を現していた。

大工の仕事も色々有り美術大工の装置が今回の仕事。
作業中はよく写真のSABU監督が来られ、作った物をスケッチされていた
きっと気に入ってもらえてたのだと思う。

私が担当した物はこれらです。

通路、宮口が自殺をするトイレ、ボイラー室の配管、ゆでたカニを載せる台
ベルトコンベアーにカニの身と缶を載せるシステム、
タコ部屋の暖を取るボイラー、無電室の配線、役員室の配線とカーペット、額縁,金庫代、
甲板のハッチとドア、甲板のリベット、ロシア船のバックパネル

塗装部さんが居るので下地までですが、一部家具は塗装も引き受けた。
大まかな指示は有るがお任せで作業出来るのでなかなか面白かった。

関西出身であるSABU監督の蟹工船は小説を忠実に表現しているのではなく
主人公である新庄(松田龍平)の独特な雰囲気を引き出し船員の雑夫達の心に詰め寄る、
そして回想シーンでは監督ならではの演出でお笑いもしっかり含まれていた。

25席しかない試写室には補助席も増やし満杯の状態
メディア向けの試写とも有り新聞、雑誌、評論家等のメディア関係者達が集まる中
ピンクのジャケットで最初に入場されたのは「ありがとう」の浜村淳さんだった
「持った刀をバッタと落とし小膝たたいて・・・・」の名調子で評論が楽しみだ。

2009年4月29日水曜日

学習椅子


通販で高さ調節の出来る学習椅子を買おうとされている方が居た
デザインは気に入っているが部分的に気に入らないところが有る
軽くてスッキリした四角い椅子がほしい。

と言う方を紹介して頂き、通販のの値段と同じぐらいで作ってあげる事にした。
材料は工房にある山桜を使用、水分含有率35%程の状態、
去年の秋に切り、今年の一月に挽いた山桜だ。

乾燥に寄る収縮で割れが多いので割いてしまい取れる所だけ使用する。
厚めの板は切ると少ししっとりしているが、加工している間に乾燥が進む。
伐採して一年以内でも使用している、一般的に一寸一年と言うが5ミリは一週間だ。

高さ調節する学習椅子は初めて作った。
本当は調節する際に道具は使わず簡単に上げ下げ出来る物が良いのだが
そのシステムはこれからの課題。

気に入った通販のスタイル、四角いスッキリとした形を希望されていたが、
もう少し洗練された自分のカタチを出したいところだった。

カタチは進化する。このタイプの椅子もシステム、デザイン共に数をこなせば
きっと自分の椅子が出来きてくるはずだ。

2009年4月28日火曜日

Watch your finger ! 痛い話



椅子のホゾ切りをテーブルソーで行っているときだった。
足になる材料を立ててフェンスに当てながら擦らしていると
材料が少し突っ張り、左手で押さえていた親指がテーブルソーの刃に当たった。
「やってもーた」

本当にやってしまいました。縦引きの幅4ッミリの刃が親指斜めに当たり
カッポリと爪と肉がちょっと取れてしまった。
幸い骨にはいたらずテープで口を閉める程度の治療ですんだがドッキットした。

大工を25年もやってると、まあ色んな怪我も見たし、色んな怪我もやった。
バンドソー、手押しガンな、テーブルソーなど刃が露出している物はやはり危ない。
日本ではよく手押しでで指先を飛ばす人が多い、ちなみに指先1センチ程なら
肉と爪はまたニョキニョキと生えてきます、少し格好は悪いですが大丈夫。

私の怪我 Worst-2 

テーブルソー(アメリカ編)#2:デルタの10インチユニソーを使用している時
材料がキックバックして手前に飛んで来た指は切っていないが、
右手親指の二本目の骨ににひびガは入り結構長い間使えなかった。
親指の骨は人間の体で一番堅い骨らしく直るのに時間がかかる。

この怪我の注意点:切り落としは絶対にフェンスと刃の間に入れない。
経験すると分かるが、フェンスと刃の間の材料が飛び出ると鉄砲の弾の様に飛びます。
それといつも材料と機械はスムースに擦る様にワックスを塗っておく事

テーブルソー(アメリカ編)#1: 
テーブルソーでレッドオークをリップ(縦切り)している時。
眼球の黒目に爪楊枝の3分の1程の木片が刺さった、まぶたが閉まらなくなる。
そのまま自分で Harbor UCLA まで運転し、救急治療してもらうが
眼科専門病院じゃないと木片が取れないと言うので、
そこからまた自分で他の病院まで運転して行った。

特殊レンズ越しに木片を取らないと木が残っていたりすると後で取れないからだ。
そして木編が取れてしばらく経ち、眼球の水分が抜けて行き見えなくなった。
しかしこれも幸い、眼球が回復して後に見える様になった。

この怪我の注意点:ゴーグルをしろですね。

ゆっくり仕事ができる環境を整えないといけないな。
安くで受けて慌ててやったり、休みを取らなかったりするのはよくない。
  
「注意せなあかん」


2009年4月24日金曜日

クヌギの刺身取り



クヌギは環孔輻射材である。(かんこうふくしゃざい)

輻射(ふくしゃ)と言う言葉を辞書で引いてみると
「車の輻(や)の様に中央の一点から周囲に射出する。」とある。

この輻射のある木であるナラ、オーク、クリ、クヌギなどからはその輻射から生まれる、
虎斑(トラフ)、英語では1/4 sawn grainと言う虎の斑点の様な模様が出る。

この輻射材と人間との関わりは深く、これらの材木は薪として民家に近い山に
多く植林されて来た。乾燥に寄る割れは輻射部から起こり、割りやすく導管が大い為
空気が入りやすくなり燃えやすい、よって薪や木炭として使用されて来た。

戦利品のクヌギ直径40センチ、長さ120センチの株を柾目取りで挽いてみた。
柾目を取ると言う事はそこに虎斑が現れる事で、広い板を取るには無駄の多い取り方だ。

中心は外し、中心から左右二枚ずつ厚めの板を四枚取り、
残りは放射状に薄めの板を挽いた、すると赤身から白太にかけての見事な虎斑が現れた。

アメリカでこのクォター・ソウン・グレインは三倍程の値段で売られていて
しかもランバーラックにはバラバラの木目しか手に入らなかった代物だ。
それがプレーン・スライスでこんんなにまとまって取れるとは嬉しい。

この様な柄板を生かすには、厚板にして取るより薄板で柄を楽しむ方が効果的で
薄板の部分は箱物の側に使用する目的で挽いた。

しかしクヌギとの戦いはこれから、この暴れん坊をどう乾燥さすかが勝負になる。

Gustav Stickley できるかな? 楽しみやな〜ヒヒヒ」




2009年4月22日水曜日

雑木と相撲 鹿背山


午前中お隣の木工作家、きみどり工房の蔭西さんにチェーンソーを借りて
一緒に身の丈サイズに切る作業をした。そうそうウチの工場はプチ家具団地でして、
ウチとお隣さんだけですが仲良し工房団地なのです、ポンデロッサパインの
こだわりのカントリー家具なら、きみどり工房さんへお問い合わせください。

蔭西さんはログビルダーでもあり、Husqvarnaの40ccと60ccの良いチェーンソー
をお持ちなんだなー、あ〜羨ましいいつか買える様に頑張ろう、やっぱハスクですな。

そして午後からは一人でえっさほっさ、直径30センチ身の丈サイズのクヌギと
山桜を竹やぶの斜面から出し、トラックのある道まで雑木と相撲ですは。
「まじっすか?」「まじっす!」朝青龍でも居たらな〜なんか思いながらやってました。

竹やぶの中のクヌギは素晴らしかった、20メートル程ある竹を追い越せ追い抜けで
発育していたので、枝振りが少なく真直ぐ伸びて竹やぶの上に葉を出していたからだ。
御陰で枝のない身の丈サイズが幾つも採取出来た。

たかがクヌギされどクヌギ、これだけ苦労して取った木は生かしまっせ。
雑木と相撲を取るには手甲がいる、腕が傷だらけになってしまった。

こんなこと若いうちにしか出来ひんなと思いながらやっていたら地主の方が来て
「あんたこれ一人でやったんか、よーやるわ」と驚かれた。
私は心で「ロマンやね」と囁いた、しかしマロンは食えてもロマンは食えんけどね。

2009年4月21日火曜日

Rescue Wood ! 鹿背山


今日は小雨降る中、雑木の救出作業をせっせせっせと三時間頑張った。
山桜とクヌギ、椅子なら20脚は出来る量かな、株の太さは約30センチ。

色々な事情で木は切られて行く、この木は斜面にあり倒れると建物に当たる為、
建物の所有者が森林組合に伐採を頼み倒された木である、放置されようとしていた。

山桜は赤く荒々しい木目を持つ所がある、狂いは少なく細工しやすい。
乾燥も使用目的を決め、板にしておけば秋には使えると思う。
皮付きのまま保管しておくと白いキノコの様な物が覆いさくさくになってしまう。
山の雑木はタケノコや刺身の魚の様に取ってすぐ板にするのが最善。

クヌギと言われている木もいくつかの種類が有ると思う。
ここのクヌギは健康でツヤがあり、白太の部分も堅そうな木だった。
このクヌギにそっくりな木が有る、それはレッドオークなのだ。

先ず切ったときの臭いが何とも懐かしい、ホワイトオークとは違い
まさにレッドオークだ、重さや堅さなど驚く程似ていて樹皮もそっくりなのだ。

ナラや樫は比重が高く高級感が有るが、クヌギがちょうどレッドオークと言う感じ。
運んでいて分かったが、山桜よりクヌギの方がよっぽど重い。

春に切った桜は養分が葉に渡り軽いと言うが、実際の所どうなのだろう、
この木は三月に切られ花の咲く前だったが、倒された後も新芽が出ていた。

2009年4月18日土曜日

Cupbord / 完成

 

このカップボードはキッチンキャビネットとして建物に備え付けました。
お客様の要望で両サイドも仕上げてありますが固定式です。
弾き手はなしのフィンガープル方式でシンプルな外観となっています。

床から天井まで1センチ程短く作り、モルディングでふさいであります。
取り付けまで現場には行かなくても作製前の打ち合わせ段階で
こちらから指定した寸法を測って頂き、希望される高さや収納スペースを
簡単なスケッチをして頂ければ、それを基にこちらで作成可能な形に製図し、
確認後作製に入ります、このキャビネットで製作日数約一週間で出来ます。

今回は木目の見える白木で仕上げてほしいと言う事で、
白木の柾目を使用し、ホワイトウォッシュで仕上げました。

他にも様々なスタールを作る事が出来ます、総システムキッチンも行います。
構造は輸入キッチンと同じ工法で作り、壁から壁、床から天井と
お望みの寸法で、日本人の体と生活様式に合ったキッチンを作ります。

たとえばカウンターの高さが北米製品では900ミリが標準ですが
日本のガス調理機器に合った高さは800〜860ミリになっています。
アメリカでの Cabinet maker としての経験を生かし、
日本の一般的なフラッシュ家具製作会社とは一味違った、洗練されたデザインで
表面には無垢板を使用しお望みの My Kitchen を作ります

カスタム・キッチンキャビネットの価格は床から天井まで
横幅30センチあたり3万円から6万円と予算に合ったランクで作製出来ます。


2009年4月15日水曜日

White wash



ホワイト・ウォッシュの種類と塗り方

ホワイト・ウォッシュはアメリカでは90年代に最もはやった仕上げ方で。
こちらでもよく見られる地中海様式を模した、スタッコのピンクやオレンジの壁に
素焼きのスパニッシュ瓦が使用されているタイプの家がはやった頃、
キャビネットはこのホワイト・ウォッシュだった。

上のワードローブは95年ぐらいに作ったメープルとウォールナッツを
コンビネーッションに使い、ホワイト・ウォッシュで仕上げた物です。
これは世界に寿司レストランを展開しているNOBUさんの所の仕事でした。

ホワイト・ウォッシュは木目を残した白い仕上げで、やり方や方法は
いくつも考えられるが、ここでは3つの方法を簡単みよう。
基本的に白には染料は有りません、顔料で作られています。

オイルステイン:
クリヤーのステインに混ざる白の顔料を混ぜてハケ塗りした後に拭き取る。
拭き取る際に色を残しながら拭き取るのがコツ。
油性のステインの仕上げはバーニッシュ、ウレタンなどの油性ニスを吹き着ける。

ラッカー、ウレタン:
ウレタン系、ラッカー系のステインは塗料に混ぜて吹き着ける事が出来る。
濃く白を出したい時は白のステインをうすめ液で薄め布でこすり塗る。
上に同系のクリヤー塗料を吹き着ける。

アンティークフィニッシュ グレイジングし上げ:
この仕上げは2000年以降にはやり出した仕上げの一つです。
グレイジングというねっとりした塗料に色を混ぜて拭き取ります。
このグレイジングは油性と水性があり色の付いたペンキを混ぜて使用します。
クリヤー塗装や色塗装を仕上げた上に汚しをかける様にして使用するので
アンティークの仕上げとしてよく使われます。
グレイジングの後はまたクリヤーの仕上げが必要になります。
シャビーな感じはこれをするとバッチリですがまだ日本には入って来ていません。

Youtubeのグレイジング仕上げ、色は違いますがアンティ−ク・フィニッシュです。 

2009年4月14日火曜日

Cupboard / door


ドアを作るのは手間がかかる、三種類の15枚のドアを作るのに一日掛かった。
スプルースの柾目を生かしスッキリした縦目で等間隔にV-grooveで仕上げた。
ガラス戸の枠は少し広めでモダンな感覚にする。

ちなみにアメリカではドアはドア屋に頼んでいた。
この様なドアはカスタムなのでで自分で作るが、
スタンダードのパネリングドアなどは注文した方が安くて早いからだ。

私がいつも頼んでいたドア屋はこちらです

電話をするとメキシコ人のいつものお姉ちゃんが "Hey What's up Koji" と言う。
子供の写真をたくさん飾ってあるデスクから電話を取っているのだ。

アメリカのキッチンキャビネットのドアはなぜか大小合わせて28枚程度だった。
冷蔵庫やディッシュウォッシャーのフェイスドアを頼むともっと多くなる。

頼み方は、まずface frameのオープニングサイズを書く
そこに引き出しかドア又はガラス戸を記し、ドアなら一枚か二枚と記す
そしてドアの付き方を記す、オーバーレイかインセット。
するとドア屋がドアのサイズを割り出してくれるのだ。

スタイルは多く有りパネリングドアから付き板のドアまで有る
他にもペイント仕上げのMDFやポプラ材の物も有った。

材料はレッドオーク、ホワイトオーク、メープル、バーチ、アルダー
チェリー、ウォ−ルナット、マホガニー、アッシュなどが主流

あとドアの縁の指定をするスタイルが色々有るが、フィンガープと言う
裏の全面に溝をつける物もある。これらの物を指定すると確認書が
ファックスで届き返信して注文となる。

塗装重はしていないアンフィニッシュの状態で5 working dayぐらい掛かるが
ラッシュだと3日でも作ってくれる。大量のドアを工場のラインで作っているのだ。

これらのドアは新築が出来ると、キャビネット以外にクローゼットや
洗面所のバニティーなど他にも店や事務所などキャビネット屋が確立しているので
需要が多い。キャビネット屋は箱物を作ると表面にフェイスフレームとドア
そしてモルディングを回して仕上げる。