2014年7月27日日曜日

田んぼの影 ハンノキ Alder








この木も田んぼの影になるので切って欲しいといわれていた、ため池のふちに立つこの木は樹皮を見てクヌギと思っていたが実はドングリはなく小さな松ぼっくりのようなものが付いていた。農家のおじさんは「ハンノキや下駄を作るやつや」と言う。あまりハンノキについて知らないので調べてみるとまさに田んぼのため池のふちや湿地帯に生育する樹木とある。幹が真直ぐに上に伸び心地用意木陰を作がそれがここの場合好まれていない。確かに暑い夏には心地よい。油分が多く生木でも薪になるので昔は重宝されていたがこれも薪が不必要になり伸びすぎてしまった。樹高は20メータほどで直径は30センチほど。切り口を見ても木目や年輪がはっきりとしない散孔材、マホガニーなどと同じで細工しやすく変形も少ないはず。乾燥も早いようで家具材としてはもってこいだ。これが英名ではアルダーと呼ぶ。アルダーはアメリカではよく使っていた。キャビネット材としても多く北米では販売されている。価格は比較的安くあまり幅の広いものは無い。薄茶色で艶が出ないためにマホガニーやウォールナットのように高価ではないが導管や木目が分かりにくいので細工物には柔らかくて使いやすい。しかしここは日本どのようになるかはお楽しみ、家具用材としては文句無いでしょう。

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