今日は衣装タンスに使う栃を帯鋸で製材した。
栃を扱うのは初めてでアメリカでも使ったことは無かった。
だいたい知識として有ったのは木目に波があり
カンナがかけ難いという作業面での困難な事ぐらいで。
実際にはどんなものなのか扱ったことがないので分からなかった。
五年間室内で乾燥されていたもので
乾燥の状態はかなり良かった、思ったより比重が軽い。
白い木ではカエデよりも軽くて鑿は入りやすそうだ。
思ったほどしっとり感は無く超上級の材と言う感じは無い。
波の木目はサンディングで仕上げると杢になる。
そういうわけで栃すなわちBuckeyeというとエレキギターなどに
杢をいかしてよく使われている事で有名だ。
この木は盤の時は気が付かなかったが帯鋸で挽くと
シラタの部分にミネラルが多くあった。
英語ではミネラルと言う、これは健康な状態のものではなく
伐採されて少し経った物の様に思える。
伐採後しばらく経つとキノコなどが出来て養分を吸われる。
そうするとこのようなぷつぷつしたものが出来るのだ。
しかし木にはこういったものは当然あるもので
まだまだ有用な材木である。
これらのものを省くのではなくいかにして
味を引き出すのかが楽しみの一つでもある。
無性に彫ると気持ちをかきたてる材木の質感でもあった。
0 件のコメント:
コメントを投稿