今年は「木の仕事展」の展覧会のDMのデザインを担当することになった。
木の仕事の会には去年より豊川さんの紹介で入会し、秋の展覧会はこれで二度目になる。
帰国してから何度か木工家が主催するのグループ展のチラシを目にしていたが
その多くがコンピュータグラフィックで写真を駆使したり、
遠目に作品を奇麗に見せた物などが多かった。
今回、機会があって自分がデザインすることになり今までに無い物を作りたいと思い。
僕からのメッセージと意気込みを表現した。
『磨いでますか〜!』
『刃物が磨げれば何でも出来る!』
今回のチラシのデザインは同時開催のウッドサイン展を兼ねてウッドサインで作りました。
参考までにこのDMのウッドサインの作り方を説明いたします。
使用した材料はケヤキ、ちょっと無理をしましたが良い結果が出たと思っています。
まず文字とレイアウトをコンピュータでチラシの大きさの比率で作り
そして材料から木目などを見て彫る広さを決めました。
彫る範囲を約50センチ角の大きさにして実寸でプリントアウト、A4の用紙6枚分。
そしてスプレー糊でそのプリントをケヤキに貼付けます。
V−GROOVE / ヴイグルーヴ
基本的な彫り方の一つです。西洋では文字などによく使われますが
日本でもお寺の梁などに彫られている模様もこの方法が用いられています。
直線、曲線、文字、模様に利用出来ます。
1.太さのある文字を書く、今回はプリントを貼りました。
2.その文字の中央に線を書いて行きます、太い所、細い所全てにです。
3.末端の角は角から内側へ45度に線を引きます。(上写真参照)
4.まず中央の線の所にノミを真直ぐ下に下ろし筋を付けて行きます。
5.次にその中央の筋に向かいV字にノミを入れて行きます。
6.V字に彫る時は全て同じ角度で彫ると太い細いの所のつながりの辻褄が合います。
7.一通り彫るとまた中央線にノミを入れ文字のアウトラインまで掘り下げます。
(注意:最初から希望するアウトラインを彫らないこと、中から掘り最後に
薄くアウトラインを手彫りする程度で仕上げます。)
必用なノミ:平の大中小極小、内丸と外丸の大中小、Vの彫刻刀。
内丸と外丸はどちらか有れば何とかなります。
上の写真のは別の時にDの文字を彫った時に撮った物です、Vの彫刻刀で仕上げる。
1.
2.
3.
4.
Wood Signs にはトリムを付けました。
1の写真の様にアウトラインより少し外にノミを入れて行きます。
2の写真では一回りした後アウトラインにそってノミを入れています。
3彫りの仕上がり 4色を付けて平面なのでサンディングすれば完成です。
スプレー糊で付けた紙はヒートガンが有ると糊を暖め簡単に捲れます。
木の仕事展’10
会期:11月12日(金)〜14日(日)9:30〜17:00
キャラリートーク 14日(日)10:30〜12:00
547−0012 大阪市平野区長吉六反1−8−44
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