不思議な天然塗料 柿渋
アメリカでは使う事が無かったので最近になって使い始める。
青い渋柿の汁を熟成させたタンニン酸、
昔から材木の防腐剤として使われていた。
時が経つ程、色濃くなり風合いが出てくる。
料の割に安価、水性(latex)なので水で薄められる。
そしてなんと言っても天然素材の木材仕上げ塗料だ。
今回柿渋は薄めずスプレー吹き付けで二度塗りした。
二度目は溜まりが出来ない様にウエスで伸ばす。
案外乾燥も早く、吹き着けて五分もすると拭き取りに突っ張り感
がある、これは柿渋が乾いて来ている状態で完全に拭き取らず
皮膜を残し気味で均一に伸ばす。
一晩置くとカリカリに乾燥しているので桐油や亜麻煮油に比べて
木材保護がよく液体がしゃばいので浸透性も高い。
浸透性が高いので一度目は木の中で固まり、
二度目は木の表面で固まると言う感じだ。
ケミカルな塗料は仕上げた時点が最高なのに比べ、
日本の天然塗料には時が経つ程風合いが出てくると言った
不思議な変化が生まれる。
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