夏から何度も土壁の作業をやってきたが仕上げをするような土にはなっていない。
改良を重ねれはいるが上塗りをするような土には未だ達成していない状況だ。
今までの失敗と思われる状況は以下の点である。
- 乾燥すると大きな割れが入るが下塗りでは許せる範囲
- ユンボッで練っているが他の混合物が入る。
- 平らな平面に塗ると翌日に落ちてしまった
などの点で上塗りを掛けるまでには改良する点がいろいろある。
ウチの従兄弟の家族は社寺の左官をやっているので土作りについて聞いてみると。
藁(わら)を入れて発酵させてのりの成分を生かした土にしないと割れるし落ちるという。
また粘土質の土だけでは割れやすいので砂を入れる必要があるらしい。
それらの点を注意して10月末に以下のようにして土を作ってみた。
3トンのユンボで郷蔵の前に大きな土をこねる舟を作る
大きな船、広葉樹の板で穴を囲む。
ユンボのバケットで不要なものを混ぜてしまわないために。
小さめの船も作った。
小さいといっても積載量350キロの軽トラに積んだ土が10杯は入ります。
土と藁を混ぜて様子を見ながら砂を入れていきます。
最終的な比率は
粘土 1
砂 1/4
藁 粘土と同量の体積分ほど
粘土に対しての砂は 4対1ほど
藁の量は粘土の同じぐらいの体積で入れました。
藁の押し切りで指ほどの長さに切り混ぜる
かなり多くの藁を入れても混ぜると体積も少なくなります。
ユンボで充分に隅々間で混ぜ水を浸しカーペットやブルーシートでカバーする。
これで充分に藁の成分も生かせると思います。
土を寝かす期間は人によって色々な意見がありますが一ヶ月半ほどで一度使ってみます。
この土くくりは関東と関西では違いそして取れる土によっても異なります。
経験が豊富だとその環境や性質にも対応できるでしょうが。
僕の場合失敗を重ね改良して最終的に仕上げられるようにしなくてなりません。
何しろ一人でやってくれと頼まれているので得意分野と不得意分野もやらされているわけです。
だけどこうして作っていると特にこの地域の場合、瓦も含めて蔵を建てる
全てのものがこの地域で採取できるもので出来てしますのです。
これが昔は当たり前のようなことであっても今では何でも店で買うので
不思議に思われてきます。
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