2012年3月24日土曜日

メラミン化粧板/Laminate (Formica)




今回、薬局の改装にアイカのメラミン化粧板二色、オレンジと緑を使用する。
こちらで言うデコラ張りだ。

アメリカではCabinrt makerをやっていたのでこれはよくやった。
昨今、見よう見まねの大工や家具作家が多いがこれは熟練の経験を要するので
最近のおしゃれ大工さんにはちょっと難しいやつだ。

カリフォルニアのLong Beach city college でCabinet makingというクラスに通っていた。
名前の通りキャビネットの作り方を教わっていたのだ。
しかし大学の先生は広く知識が有るがひとつひとすの作業には未熟さが有った。
このラミネーットの貼り方の時がそうで見てられなかった。
そのてんメキシコ人でも職人の熟練者になるとトラブルシューティングに強い。

ぼくはあちこちの工場を渡り歩いたのでこの貼り方は色々見て来た。
もっとも勉強になったのはカイザーホスピタルのキャビネット工場に
働いていた紀州の船大工さんからの仕事を見た時は目から鱗だった。

ラミネートの繋ぎ手、曲線の貼り方、失敗の後の剥がし方など
ちょっとした道具を用意することで簡単に綺麗にはれる。

こちらではメラミン化粧板と言うがアメリカではラミネートと呼ぶ。
最も代表的で代名詞となっている呼び名はフォーマイカFormaica 
他にも有名なのが Wilsonart 、Mevamer 
ハリウッドまで買いに行っていたのがお洒落なイタリア生まれのAbelto laminati 
などが有った。サイズと厚みやカラーリングの豊富さは断然多かった。

簡単な櫛ベラを使用した貼り方をここに記そう。

必要な分のラミネートを切った残りで櫛ベラを作る。
三枚程同じ大きさに切りテープで動かないように止める。
バンドソーで櫛場に切り目を入れる、現場だと金鋸でもよい。
そして速乾ボンドをこぼし櫛ベラで8の字を描くように伸ばして行く。

両面塗れば指で触ってもねっとりしなくなるまで乾かす。
張る時は棒を置いて位置を決めれば一本づつ棒を抜いて貼付ける。
最後はローラーでしっかり押える、ローラーが肝心。

薄い板でバンバン叩く方法はイナッカペのやり方です。
数年経つと剥がれてくる事が有ります。
最後はローラーがベスト。



2012年3月23日金曜日

アシスタント/レオ


今回の仕事を手伝ってくれているのは奈良県橿原市からおレオ。
手伝いは今まで色々来てもらった、彼は以前に友達と仕事を教わりたいとやって来たのだ。
30歳を過ぎて定職には就いていないが技術を身に着けようとここに来てくれている。

アメリカで永くアシスタントをしてくれていた人が Jose (ホセ)だった。
年齢は僕よりずっと上で子供が7人程いたメキシコ人だった。
彼も定職には就いていなかったが自分でも仕事を請け負ってこなしていた。
僕から教わったキャビネットの仕事も取り入れて仕事をしていたのだ。

腕に技術を着けることと仕事を請け負える責任感が備われば
どこでも生きて行けるという自信が付く。というか僕はやって来た。

手伝いに来てくれるアシスタントも僕にとっては人との出会い、本当に有り難い。
物を作ることは僕の仕事すべてです、粘り強く続ける事です。

今はパプアニュギニアのボセをひたすらサンディングしてもらっています。

2012年3月21日水曜日

長男の小学校卒業式


長男の慧門(えもん)が小学校の卒業式を迎えた。
私達家族5人がアメリカから帰国したのが丁度この入学に間に合う6年前
彼はアメリカで2000年に生まれたのだ。

彼に取っては入学時、初めての日本生活で言葉もあまり上手でなく
名前でからかわれたりして親にとってもなじめるか心配だったが
楽しく友達もいっぱい出来たよい小学校生活だったようだ。

ほんとに背広は普段着ない、入学卒業式ぐらいかな
これも4年前の次男の入学式に買った物です、それ以来やな。
こうやって見ると僕ももうおっちゃんやな。




2012年3月20日火曜日

長男の卒業文集/嬉しい!何よりも力がでる!


来のぼくは


若吉 慧門

ぼくは、お父さんの仕事、大工をいっしょにやりたいです。
お父さんは、イスや机などいろいろ物を作っています。
その作っている姿がすごくかっこよくて、小さいときからあこがれていました。

ぼくはお父さんにいろいろと教えてもらったりして、
大工に必要な知識をほとんどとり入れて、
お父さんといっしょに働いて生活ができるようにがんばってかせぎたいです。

ですが、大工仕事は危険がつきものです。
もしかしたら指がとれるほどのことがあるかもしれません。
大けがをして命にかかわることがあるかもしれません。
でもぼくは、どんなにつらいことがあっても、あこがれの大工仕事をしたいです。

大工になったら、まず最初に、イスや机などを作り、
イスや机がどんどん上手く作りあげられたら、
家を建てられるようになって、どんどん大きな仕事に変えていきたいです。

そして、大工仕事でがっぽりかせがなくても、生活の出来るぐらいでぼちぼちかせぎ、
家の事でもそんなに困ったりもせず、よい家庭にできる仕事がしたいです。

また、外国に行ったりして、日本だけでなく、アメリカなどいろんな国で働きたいです

でもやりたいことは、これだけでは有りません。
世界で旅をしたり外国人と仲良くなったり、
もしかしたら今この六年一組の人とも出会うかもしれません。
もし日本にもどって、仲良くなった外国人と仕事をするかもしれません。
パソコンのやりとりをするかもしれません。

そして大工仕事、世界の旅を本当にできるように、
いろいろなものをつくったり、世界の知識を得たりして、
外国人ともしゃべれるようにしたいです。

2012年3月17日土曜日

大阪あべの区昭和町 / 文の里薬局の改装


大阪天王寺よりまだみなみ、阿倍野区に文の里商店街 がある。
昔ながらのアーケードの中には昔ながらの商店が今も建ち並ぶ。

その中にある文の里薬局の改装工事を友達であるの店主から依頼を受けた。
現在は一般的な薬局店の店構えで蛍光灯が多く白が基調になっている
数十年前に改装されたものだ。

今回はウチの持ち味でもある木を貴重にした店内に改装する。
コンセプトには色々な事が上げられたが、やはりこの場所に合った店作りで
健康、活力のある商店街にあったレトロな感じといった事を踏まえて改装する。

現在は商品を陳列する棚を工場で作っている。
薬局の陳列棚は多く商品の種類もかなり有い。



2012年3月15日木曜日

京都府加茂町/舟屋の梅


大阪湾から50キロ以上離れた内陸の木津川の辺に
加茂町の舟屋がある、かりんとう饅頭を買いに来たがすこし
出来上がるまで待つ事になったので木津川の土手に上がった。

お彼岸まで後もう少し、ウチの三人の子供も卒業を迎え進学入学する。
もう春やなあ

2012年3月13日火曜日

モガロ木工教室/初回生 一級建築士の梅羽さん

「モガロ木工教室を始めました!」

今まで何人かの人に木工教室について聞かれた事が有りましたが
なかなかやり方が決まらなくてやっていませんでした
この度、梅羽さんの電話で「よっしゃやってみようか」と言う気になったのです。


梅羽さんの授業はこれが二回目ですが一回目からの授業内容を下に記します。

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初級第一回目木工するなら「鉄を知れ!」

木工作業、木を切り木を削るものは鉄です。
鉄の硬さや鉄の柔らかさ、刃物の磨ぎかた鉋の仕組みなどを教える。

刃物を磨ぐという作業はあまり面白くないので敬遠され気味ですが
木工作業を楽しむ上では作業可能な範囲を広げデザインの幅も広がります。

私の木工教室の一回目の授業にはどの方にもこれ受けてもらいます。
この一回目の授業には他に一名、中級クラスの木工家の方も参加してました。
しかし鉋の仕組みや刃物についての知識が浅く刃物は磨ぎに出されている方でした。

しかしそれが3時間程のこの授業と少しのアドバイスで
幅700ミリ程の杉板の天板材を鉋で仕上げるてみる気持ちに導きました。
今まで考えられなかった作業も自分でやってみようという事なのです。


内容:
砥石の台直し
刃物の裏出し、鑿と鉋(金盤、金鋼砂、ツバで仕上げ職人の裏技)
刃物の表研ぎ、鑿と鉋(中砥石、仕上げ砥石)
鉋の台直し


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初級第二回目「いきなりプロジェクト」木工の楽しみ知る!

木工に限らず楽しみを知るといことは物事を続ける上で大切な事です。
自分の作りたい物を作り、そのものが出来るまでの過程で作業を教える。
マンツーマンの個人授業ならではの授業内容です。

作りたい物に必要な知識や技術を直接 学ぶ事で
木工作業を平たく全般に時間をかけて習得するのではなく
短縮して自分の望む技術を習得してもらうことがポイントなのです。

今回の梅羽さんのプロジェクトは「折りたたみのテーブル」
自分で設計製図(宿題)してもらい図面通りのものを作ってもらう。
その中で構造的な問題点なども失敗から学んでもらうことが狙い。

内容:
材料の割り出し(ナンバーリング、部材名、サイズ W,T,L、本数)
木取り(材木に直接レイアウト、必要材料の割り出し)
製材手順(手押し鉋機、自動カンナ機、テーブルソー)

今回の宿題:
面取り鉋掛け



事故の怪我は自己責任の前提で希望するなら機械も使ってもらいます。

***授業時間と料金:基本2時間(月一回個人授業料金 6,000円)***

授業の流れで3時間程にもなる事も有ります、宿題有り。

安全な機械の使い方も教えます。

「自分で作る楽しみを生かします」






2012年3月11日日曜日

文の里薬局の改装/青木木材/DAO

大阪の友達から薬局の改装の依頼を受けた。
父の代からの薬局を代替わりするこのを機に改装する事にされた。
二月中は店主と僕と友達のフーさんという以前はバリバリ面白い店舗を
作られていてリタイヤされた方と3人であれやこれや打ち合わせを重ねた。

レイアウト、デザイン、素材等が決まり3月5日より製作を始める。
工事中閉店期間を短くする為に工場である程度作り物の準備をしておく。
3月26日より一週間、半分閉店。
4月2日より二週間、完全閉店で行程を組んだ。

今回の目玉はニューギニア・ウォールナッツと称される
パプアニューギニア産のDAO/ダオを使用する。

赤道に近い熱帯雨林の樹木は樹高も高く幹も太い。
今回購入したダオは幅70〜90センチ程で長さが7.5メータ程
厚みは7〜8センチ、うち一本は背板用材にする15センチ程のものだ。

これらの熱帯雨林の材料と言えば大阪平林にある青木木材。
積み上げられた盤の下の方からよく乾燥した共木を取り出してもらった。
山積みされた写真の上に番頭さんの森重くんが映っている。
いかにこの板が大きなものかが分かる。

一般的にはこれらの盤はカウンターなどのものに使われるが
ウチの工場ではこれを薄く挽く事も出来るのでまとめ買いすれば
色々なものに加工が出来る。それが当工房の特色でもある。

今回の工事にあたり準備期間3週間を頂きキャビネット等を作製準備しておく
先ず初めの長さ4.7メーターの壁に付く棚と共木から挽いた背板を作製した。





2012年3月6日火曜日

BAR探偵/黒柿のカウンター/サントリー山崎のニレ



京都市左京区元田中にあるBAR探偵 のバーカウンターを作製
カウンター黒柿とニレ、スツールはニレです。


この写真はカウンターで使用した直径二尺のトヨカと言う巨木の柿
京都府南部の加茂町で根が腐っていて危ないので倒されていたものだった。




カウンターのバーレールとスツールはこの写真のニレ
これはサントリー山崎の隣の竹薮で伐採されたものだった。
トイレには装飾としてとして根元の板根の様なところを使った。