2010年1月26日火曜日

京都下鴨の書斎 / Remodeling for a study


Adjustable book shelfs: 
Material use local cedar which is most common and economical wood in Japan.


Builded new wall with install wiring and door.
Here is entreatment location.


Here is use to located Tokonima. Install new large size book shelfs with down bracket light.


Reconstruction structure added floor joist. So now very flat and level. Floor material use Teak.


Bracket light with 3-way dimmer switch.


Study とは書斎です、書斎はDenとも称する時がありますが
Den というと玄関横の日当りの良い本棚のある部屋と言うイメージがあるのですが
今回の部屋改装はガッツリ書斎をイメージして仕上げました。

「書斎にしても工房にしても主役は部屋ではありません。」
主役はあくまで使用する本人なのです。

洋室の書斎を要求されていたので私なりに拘り、日本間を改装して洋室に致しました。

床の間のある部屋から床の間を潰して本棚を入れましたが
一階に別の床の間が有ったので躊躇せずにこのプランを推薦しました
もしこの家屋に床の間がここだけならばこの床の間は残していたと思います。
日本家屋には床の間の部屋が無くては成りません。

私の洋室の拘りは、「有るべきものが有るべき所に有る」と言う普通の部屋なのです。
ただ日本には洋室と言えない無国籍スタイルの部屋が多いので
得に私の場合、洋室には様式や詳細は大事にしています。

この工事を始める前に見せてもらった他社の図面には傘の付いた室外灯が室内に
数カ所使用されていた。これらの案は私の考える設計とは考え方の違いが有りました。
店舗ならばイメージを表に出した装飾で考えれるが、それらは室内に必要ない物です。

西洋人やアメリカ人をどのように思われているでしょうか。
人にもよりますが自己主張が強くて派手な感じを持たれているかもしれませんが、
住宅や居住空間を今まで海外で見て来て思う事は
彼らは彼らなりの整理の仕方がありそれなりの侘び寂びを感じる事があります。

日本にも多く残っている西洋建築でそれらの事を感じる建物が有ります。
それはアメリカの建築家では有りますが千二百もの建築物を日本に残した
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築物 です。

彼の建築物を考えると、様式を正しく伝えようとしている事を強く感じます。
明治時代に英語教師として来日し後日、建築設計を担う事に成り数多く残しました。
祖国で見て来た建築物の良さを伝えようとする中で、彼なりの気配りを
感じさせるのはその建物に居ると彼なりの侘び寂びや温もりをよく感じま。

私の伝えたい又は現したい洋室の様式もヴォーリズ建築の様な物だと思っています。
と言ってもヴォーリズ建築はまだ六甲山荘しか見ていないのですが
一つを見て全てを感じさせる私の求めている建築物の心髄を感じました。

今回は和室を洋室に改装しました。建物前回の雰囲気を潰さずになじんだ洋室を
私なりの気配りと使いやすさを考えて作りました。




2010年1月21日木曜日

Cabinet maker/ 京都下鴨洋室改装工事

LRH shaper cutter head for cabinet paneling door

assemble raised paneling door 

Finishing paint use polyurethane.  Above picture is dark color spirit stain and
mix type of sanding sealer w/hardener and mix type of flat base  top coat.

Application: 
1st coat-spirit stain for dyeing
2nd coat-sanding sealer
3rd coat-one more sanding sealer and sanding w/#320 (above picture)
4th coat- flat base top coat
"It's lot of work"


Japan has no molding company and no door company.
So every single piece I have to make. If I wanted to Western style.


下鴨の洋室改装工事も終盤にかかり、最終的なパーツを工場で準備しています。
材料は充分に乾燥された京都北部の杉を使用しました。

現場ではほぼ取り付け作業のみで、大まかな加工はほとんど工場で行います。
今回使用した塗料は2液性の速乾性のあるポリウレタンを使用しました。
当初は発色の良いドイツ製のステインも考えましたが耐久性の面からお客さんは
ウレタン塗装を希望されました。

この様な加工、塗装、取り付けの行程はアメリカでよくやっていた
キャビネットメーカーがする仕事です。ただアメリカでは各種モルディングは
材木屋で、ドアはドア屋で作ってもらってましたが日本では自分で作ります。

オイルステインのみの仕上げなら現場で塗装出来ますが
この様な家具グレードの塗装は全てのパーツを加工した後に塗装をしてゆきます。

今回の塗装は4工程あり
1−カラーステイン
2−中塗りサンディングシーラ
3−中塗りサンディングシーラ(サンド320番)
4−上塗り100%つや消し

これだけの行程が最低必要になります。
サンディングシーラを2回吹き着けるのはプロの常識なのです。
ここがポイントなのです。


2010年1月19日火曜日

Interior wall finishing (Jolypate)

from the left top:  Hawk, 2-Finishing trowel, 3-Japanese trowel
from the right top:  24"-mad pan, pate knifes  (mostly American tools)

After finished taping apply the two coat of  Japanese interior stucco Jolypate with pate knifes.

京都下鴨の洋室改装工事も完成まじかに成ってきました。

上の写真は塗り壁用の道具です、右下に有るパテナイフと言う道具で仕上げました。
日本の塗り壁はコテが主流ですがアメリカではパテナイフで仕上げる事もあります。

得に壁の下地に使用する石膏の仕上げは必ずパテナイフで仕上げます。
今回使用したアイカ製のジョリパットもpate(パテ)と言う文字か入っています。

この様な壁仕上げの作業は決行自身があり今回は自分で仕上げました、
このパテ作業の私の師匠はメキシコ人のGabriel (ギブロ)と言う男に習った。
メキシカン・スタイルなのですが私の親は左官屋だったのでDNAも作用している。

ジョリパットはカラーリングが多いので洋室の壁に合うものも多くあります。
一度塗りでは下地が見えるので二度塗りする。

西洋の道具を使用したのでやはり日本の左官屋さんの仕上がりの壁とは少し違う
パテナイフではコテの用に表面を後で押さえたりはしない。
ヘラ筋が出ない様に塗り仕上げる結構平らですよ、洋室にはこちらの方が良い。

アメリカの現場の壁塗りテイパー職人(下塗り)のYoutubeはコチラ


2010年1月17日日曜日

1月17日 あれから16年 Northridge quake


1月17日と言うと思い出すのがあの大震災 "Northridge quake" だ。

1995年の阪神大震災の時は既にアメリカに住んでいた。
私が経験したのはその一年前1994年1月17日にあったロスアンジェルス近郊が震源地の
ノースリッジ地震なのだ。

この震災もかなり大きかった。早朝にあり最大 M 6.7 約20秒間続いた。
当時ロスアンジェルスのダウンタウンのホテルに住んでいたので
地震が起きてすぐにホテルを飛び出したのを覚えている。

全米1混むと言われるサンタモニカ・フリーウェイなどが崩壊し、震源地に近い
ノースリッジ付近ではかなり建物がつぶれたが死者数はたった60人程だった。

同じ1月17日にあった地震でわあるが状況が違うので比較するのは難しいが
このころから2X4の建築物が耐震に強いと日本でも言われる様になり始めた。

二つの大地震だけに関わらず、四川やハイチの地震にしても
街の作り方や、住宅の作り方の違いで被害の大きさがこんなにも違うのです。


ノースリッジ地震につてのリンクはコチラ



Jan.17th.1994 " Northridge earthquake"








2010年1月12日火曜日

ロココスタイルのレジ台 【 東京ビッグサイト】



lococo style cashier's counter w/showcase for JFW INTERNATIONAL FASHON FAIR 2010 in Tokyo
hand made "corbel"

In last minuets I get down to transportation company.
 " I got it "

年明けに掛かったこのレジ台、暮れから現在も行っている洋室の改造の合間に
仕上げられると思っていた物がガッツリ5日も要してしまった。
この寒波の冬は塗装に要する時間も思ったより掛かってしまい時間がかかる。

何より今回も反省点も多い。仕事の内容や出来上がりではなく
現場との連絡が密になっていなかったのでお客さんにいつ来るのかなと待たせていた事。

私も出来るだけ早く終わらす為にこの寒い夜に遅くまで掛かって仕上げていたが
なかなか終わらない、それどころかもっと良い物をと出来るだけ丁寧に仕上げるので
予定期間いっぱいまであれこれしてしまう始末なのだ。

今年は本当に双方のお客さんに連絡をそのつどそのつどにすると言う事を心がけよう。
ついその場で当たり障りのなさそうな事を言ったり
遅れるのでと言いにくい事は連絡しなかったりする事が多かったが
これからは早めに思い切って連絡する勇気を養って行かなくては成らない。

ウチの妻がトイレの壁にターシャ・テューダの言葉日めくりを今年から貼った。
10日の言葉に

「予定が狂うなんてこと、いくらでもありますよ。
そういう時は、新しい状況に、
ベストを尽くして対応するしかありません。
良い方へ狂う事だってあるのですから。」

そうやなと思ったが、自分を戒めもっと連絡を取れる様にならないとあかんな。



2010年1月7日木曜日

2010年 スタート



way to the Sumiyoshi shrine at 2010  new years day.

明けましておめでとうございます。

昨年中は多くの人にお世話になり私なりに一生懸命やってきました
本年も全力で良い物を作って行こうと思っていますので宜しくお願い致します。

帰国して数年が経ち幸いお客さんも着いて来て少しは仕事に追われる様になってきました。
今までなら出来る事は何でも引き受けてきましたが
一つ一つの仕事を大切にする為にも期日的に出来ない事は「出来ません」と言える様に
ならないといけないと思いました。

私の仕事は完璧ではないし納期も遅れたりする事も有ります
しかしいつも出来るだけの事はお客さんの立場に立って作って来ています。
これからもこのような作者ですが理解していただける方とお取引して行きたいと思います。