ケヤキ、クヌギ、杉、榎
ケヤキ、桐
先週、近隣の開発地から担当者のご好意で十数トン分の雑木を入手した。
このあたりは竹やぶが多く、それらと共存できる樹種が生き残れる。
里山に近い山で以前は薪として使われていたものがほとんどだ
針葉樹の杉、ヒノキはあるが広葉樹ではクヌギとコナラ、榎がほとんどだった。
あと植林されたと思われtる桐とケヤキもあった。
クヌギも榎もほとんど家具用材として使用されない、それには嫌われる訳が有る。
クヌギは放射状に割れが入り変形しやすく虫が付きやすい、
薪には火持ちが良くて切ってもまた生えてくることから最適なのだが扱いにくい。
榎はケヤキの仲間でニレ科になる、この木が嫌われる要因のひとつは
変形は一般の雑木並みだが、カビのような胞子が出来やすい。
それは黄色や紫、黒、赤などの色で白い木肌に染みになる。
これらの欠点と言われる部分は利用されない原因でもあるが
特性としてまたは利点と考えれば家具用材としての利用価値もある。
クヌギは生木のうちに蒸し、曲げ木として使う。
榎は早く製材してあえてカビの生えやすい状態にし、柄として使う。
などを考えるよおうになった、今まで使ってきた結果思いついた知恵なのだ。
この地域には夏になると緑の綺麗な玉虫が出てくる。
友達の栃木の若い大工さんがこの玉虫を喜んで捕まえていた。
どうしたんと聞くと「こんなのうちの方じゃい無いっすよ」という。
この玉虫は綺麗で緑に光、法隆寺玉虫厨子にも使われている。
榎の歯を食べるので榎の無いところには居ないかもしれない。
日本の雑木といっても標高や緯度、温度などで樹種も変わってくる。
よく聞かれるが、このあたりにはブナは無い。
近隣の雑木を知ることはまだまだ私にとっては新鮮なことだ。